心理学の本棚のすみっこ

じょーの個人的なこと。

過去の栄光を放り投げ、破滅に向かって進めニッポン

『貧困の克服』(アマルティア・セン)読んでる。

 

貧困の克服―アジア発展の鍵は何か (集英社新書)
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 前に、『人間の安全保障』を読んだ。

 

人間の安全保障 (集英社新書)
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アマルティア・センは、ノーベル経済学賞を受賞した、インドの経済学者で、「人間の安全保障」というキーワードと共に出てくるおじいちゃん。

 

アマルティア・セン - Wikipedia

 

人間の安全保障 - Wikipedia

 

いま読んでる『貧困の克服』は、アジアの発展の歴史を振り返って、そこから非欧米的な英知を探り当て、未来に活かそうではないかという趣旨の本のようで、そこで成功のモデルケースとして日本が引き合いに出されてるんだけど。

だけど。

その日本は、もうないよ、と思う。

普通の国は、経済発展→教育、というモデルを脳内に描いて、「国が発展したら教育を充実してやるから、まずはバカでもいっぱい働けよ!」みたいに動いていたんだけど、日本は教育→経済発展、だった。いま生きてる我々からすれば、経済発展のために教育が必要なのは火を見るより明らかだし、たしかにね~って感じだけど、100年前はそうは思われてなかった。つまり、当時の日本はすごかった。

だから、教育→経済発展を本当にやっちゃった国として、日本は素晴らしいモデルケースである、と述べられています。

でも、その日本は、もうおわったよ、と思う。

大学は、お金持ちしか行けなくなってしまった。

貧困はひたひたと拡大していく。

教育がないなら経済発展がないことはすでに我が国が100年前に証明済みなので、あとは野となれ山となれ、あるいは野にも山にもなれないゴミ平原にでもなるのかもしれない。

自分の勉強としてはおもしろいけど、気持ちが暗くなるのでありました。

「社会は(中略)、下降時には、分裂しながら落ちてゆきます。」(pp.42-43)

さあ、一緒に落ちていこう?