心理学の本棚のすみっこ

じょーの個人的なこと。

過去の栄光を放り投げ、破滅に向かって進めニッポン

『貧困の克服』(アマルティア・セン)読んでる。

 

貧困の克服―アジア発展の鍵は何か (集英社新書)
アマルティア セン
集英社
売り上げランキング: 55,101

 前に、『人間の安全保障』を読んだ。

 

人間の安全保障 (集英社新書)
アマルティア セン
集英社
売り上げランキング: 14,854

 

アマルティア・センは、ノーベル経済学賞を受賞した、インドの経済学者で、「人間の安全保障」というキーワードと共に出てくるおじいちゃん。

 

アマルティア・セン - Wikipedia

 

人間の安全保障 - Wikipedia

 

いま読んでる『貧困の克服』は、アジアの発展の歴史を振り返って、そこから非欧米的な英知を探り当て、未来に活かそうではないかという趣旨の本のようで、そこで成功のモデルケースとして日本が引き合いに出されてるんだけど。

だけど。

その日本は、もうないよ、と思う。

普通の国は、経済発展→教育、というモデルを脳内に描いて、「国が発展したら教育を充実してやるから、まずはバカでもいっぱい働けよ!」みたいに動いていたんだけど、日本は教育→経済発展、だった。いま生きてる我々からすれば、経済発展のために教育が必要なのは火を見るより明らかだし、たしかにね~って感じだけど、100年前はそうは思われてなかった。つまり、当時の日本はすごかった。

だから、教育→経済発展を本当にやっちゃった国として、日本は素晴らしいモデルケースである、と述べられています。

でも、その日本は、もうおわったよ、と思う。

大学は、お金持ちしか行けなくなってしまった。

貧困はひたひたと拡大していく。

教育がないなら経済発展がないことはすでに我が国が100年前に証明済みなので、あとは野となれ山となれ、あるいは野にも山にもなれないゴミ平原にでもなるのかもしれない。

自分の勉強としてはおもしろいけど、気持ちが暗くなるのでありました。

「社会は(中略)、下降時には、分裂しながら落ちてゆきます。」(pp.42-43)

さあ、一緒に落ちていこう?

ご説明ソングあるいは岡崎体育、そしてDJみそしるとMCごはん

岡崎体育のCD買ってしまいました。最近は、「キレのいいデブ」が割と好みだという気づきを得たところです。

私の性癖はどうでもいいですか。そうですか。

それはそれとして、最近はロック以外も聴けるようになってきました。てくの?もかっこいい!

そして、岡崎体育です。

 

BASIN TECHNO
BASIN TECHNO
posted with amazlet at 16.05.20
岡崎体育
SME (2016-05-18)
売り上げランキング: 577

 

www.youtube.com

 

「MUSIC VIDEO」という曲は、「プロモあるある」を歌ったものです。

 

www.youtube.com

 

「家族構成」は、家族構成の説明って感じの歌詞。(誰の家族構成を説明しているのかは不明。)

 

で、アルバムの1曲目の「Explain」は、曲の構成を説明している内容です。

っていうか、アルバム全部、何かの説明の曲です。

 

「BASIN TECHNO」

1. Explain…曲の構成の説明
2. MUSIC VIDEO…プロモーションビデオのよくあるテクニックの説明
3. 家族構成…家族構成の説明
4. FRIENDS…バンドにおけるギャラのしくみの説明
5. Voice Of Heart…歌詞を忘れたボーカルの考えていることの説明
6. Outbreak…(インスト)
7. スペツナズ…(歌詞読んでないからよくわからん)
8. エクレア…岡崎体育の説明

 

で、アルバムタイトルは、「岡崎体育のやっていること(あるいは目指すところ)」の説明です。

説明好きなんだなー。

 

で、説明といえば、DJみそしるとMCごはん(ソロです)。

DJみそしるとMCごはん - Wikipedia

 

Mother's Food
Mother's Food
posted with amazlet at 16.05.20
平野ゼミ (2013-07-24)
売り上げランキング: 2,819

 NHKで「ごちそんぐDJ」という番組をやっています。

www4.nhk.or.jp

 

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

 

レシピの説明ですね。

 

音楽も、もう、「ご説明」の時代か…!と弾んだ気持ちになります。

恋や愛も歌われているとして、その反対側でこういうことが歌われているのはすごいことだな~と思うのです。

 

ご説明系の祖先としては、レキシがいるわけですけど、あれはどちらかというと「知っている上で聴くとおもしろい」なので、ちょっと違うんですよね。

岡崎体育とかDJみそしるとMCごはんは、知らなくて聴けるので。

 

www.youtube.com

 

Youtubeには公式にはなかったんですけど、「墾田永年私財法」とか、「わかってて聴くといい歌」ですので、是非聴いてください。featはサンボマスター山口隆ですので。

 

なにはともあれ、J-POPが変な方向にいっていて、いいなあと思う2016年でございます。

 

ピヨピヨ

自分がひらがなで鳴いているのかカタカナで鳴いているのかわからないけれど、わたしはときどき、ぴよぴよと鳴く。

しゅんとした、すこしさびしい、あるいはすこしかなしい気持ちのときに、鳴く。

 

鶏舎火災のニュースを思い出して、鳴く。

例) 鶏舎 出火 - Google 検索

 

ぴよぴよ。

ひよこがたくさん焼け死んだんだろうなあ…と想像する。

でも、そのひよこは、育っても、食肉加工されちゃうのだ。

焼けるも地獄、焼けないも地獄。あるいは、いま焼けなくても、出荷されてしまえばいずれはフライパンの上だ。

ぴよぴよ。

 

希望とか、意味とか、正義とか、わからなくなったときに、鳴く。

ぴよぴよ。

広告を非表示にする

その信号で、私は一度も停まったことがない。

通勤経路をマイナーチェンジした。

行きのルートは以前と同じままだが、帰りのルートだけ変えた。

行きのルートは、道幅が広いけど信号がいくつもある。対して、ちょっとだけ変えた帰りのルートは、道幅が少し狭いが、信号が少ない。

その、帰りのルートには、変な信号がある。

いつも青なのだ。

青だから、通り過ぎてしまうのだけど、少しスピードを落として見てみると、どうも、交差する道が細い。一方通行か、それに近い運用の生活道なのかもしれない。

 

ところで、引っ越してきてまだ3ヶ月ほどなのに、またしても、疲れてしまってギリギリな人の拠り所として機能しはじめてしまった。

なんだかしんどそうで、私も話を聴くくらいはするのだけれど、基本的にはしてあげられることは他になにもないし、というか場合によってはあんまり共感できてない部分もあったりする。

なぜ共感できないのかといえば、単に私が、そういうふうな状況にはなったことがないし、これからもならないだろうという予感があるからである。

なんというか、そのしんどい人のしんどい状況というのは、「小さな選択の結果そうなってしまったもの」という部分があるのだけれど、その「小さな選択」のひとつずつを説明してもらうと、「なぜそっちにしたの…」という感想しかわかない。もちろん、その人の選択も、その人が選択しなかった方の答えも、べつに世間一般から大きく離れるものではない。が、「私だったらどこかで絶対あなたとは違う選択をするから、あなたのような状況にはならないね」と思ったりする。

もちろん、そう思うことと、その人を心配することはべつのことなので、何か問題があるわけではないのだけれど、そういうのは、私の停まったことのない信号、にちょっと似ていると思う。

私が止まったことのない信号で、赤を見ている人もいるのだ。

そして逆に、私がよく引っかかる信号で、赤を見たことがない人もいる。

そういうものなのだろう、と思う。そして、赤を見ている人から、今日の夜は「話聞いて」というヘルプメールがくるのかどうか五分五分だな、と思いながら、とりあえずコーヒーでも淹れましょうかね。

カウンセリングは魔法かもしれない。

なんか、脳系の勉強してる…。

前世で何があっての因縁かさっぱり想像がつかないけれど、なぜか自分には、「心理学をくまなく勉強する宿命」みたいなものがある感じがする。

好きでやってるときもあるし、仕事でやってるときもあるんだけれど、とにかく、心理学をかなり手広くやっている方であるっぽい。(そしてそれはそんなに苦ではない。)

 

最近は、脳らへんのことをやってるので、今日はその雑感など。

 

まず、自分の来歴として、心理カウンセリング学科~社会心理学で卒論~青年心理学で修論・博論~いま何者…?というのがあるんですが、勉強すればするほど、カウンセリングってなんなのか、こころってなんなのか、という問いに、自分なりの答えを出せるようになってきた感じがあります。

 

こころというのは、脳が生み出すいろいろの、現象的な部分なのだな、と最近思いました。

影絵の、影がこころ、手が脳、って感じ。

脳では分子とかなんとかがごちゃごちゃ動いているわけなんだけど、それは気持ちとか考えという、心理現象として現れるんですよね。

ハードに勉強したら、脳がたくさん動いているわけですが、そのときに、「いますっごい海馬働いてる!!!ウオオオオ~~~!!!」って感じられないですもんね。「いっぱい勉強して、頭がこんがらがるよう」くらいですよね、せいぜい。そして、この場合、こんがらがる、というのは、こんがらがる感じ、なので、何かの気持ちですよね。

そういう感じで、本当はどっかの血管の拡張とか、どっかのシナプス間隙でなんかヤバい物質がドバドバ(ドバドバって言っても脳のレベルなので超少ないはず)してるとか、そういう物理的な動きはあるものの、そういうのもわたしたちは、愛とか恋とか鬱とか神とか、そういうふうにとらえるんだよねえ。

いいなあ。文系だなあ。人類皆文系。

そんでもって、カウンセリングというのは、神経の塊であるところののクライエントと、神経の塊であるところのカウンセラーが、物理的に触れ合うことなしに、クライエントの神経構造に変化を与えようとする一連の過程なんですよね。その方法は言語だったり絵画だったりするわけですが、基本的にはクライエントとカウンセラーって手をつないだりハグしたりしないじゃないですか。けど、カウンセリングという一連の流れが終わって、うつ病のクライエントが薬なしで社会復帰できました、というとき、脳の中では何かの変化が経験されたわけでしょう。

魔法だよねえ。

 

というようなことを考えていました。今日。

 

ところで、人間の神経だけ抜き出すと、なんかクラゲっぽくなるのかな、と思ったんですが、どうなんでしょうか。脳から神経がもわもわぶら下がってるんだから、クラゲっぽいよね。

そして、そういうクラゲみたいなわたしたちが、手をつないだりセックスしたり歌をうたったりごはんを食べたりしながら、末永く仲良く暮らすんですよ。想像を超えるほどの不思議と幸福だよね、それは。そして、理解を超えるほどの愛おしさがある、そういう生命現象は。

 

勉強すればするほど、新しい見方が増えていくように感じます。思考が居着かないようにするためには、ひたすら本を読むしかないのかもしれない。

わたしは心理学を学ぶということは、やっぱり魔法を学ぶことと同じだと考えているふしがあって、その業とそのロマンでもう10年くらい遊べているので、毎日毎日楽しいです。

そういえば、本とか映画とかに出てくる魔法使いの部屋って、大体本棚に本ぎっしりだよね。

わたしももうすぐ魔法が使えるようになるのかもしれない。

 

 

脳科学の教科書 神経編 (岩波ジュニア新書)

ごはんネットワーク

仕事をしはじめて驚いたことのひとつが、おかしがもらえるということだ。

お客さんが持ってきてくれたやつを山分けしたり、職場の誰かが旅行に行ってきたといって持ってきてくれたり。何かとお菓子が配られる。(たまに、果物とか干物とかももらえる。)

所属というのは、ごはんネットワークに属することなのかもしれない。

社会的に疎外されている人は、こういう機会もないのだろうから、おなかが減っているだろうなあ、かわいそうだなあ、なにかできることはないかなあ、とよく思います。

正直、もらっても、一人暮らしじゃ消化しきれないんだよね。

っていうかいま、家に柑橘が3つもあるんですけど。一人じゃ無理…。

もうちょっと、必要な人に必要なものが行きわたる社会にならないものかね。

 

地獄でなぜ悪い

星野源の「地獄でなぜ悪い」を聴きながら論文を書くと、なんとなく充実感があることに気がつきました。

 

YELLOW DANCER (通常盤)
YELLOW DANCER (通常盤)
posted with amazlet at 16.03.06
星野 源
ビクターエンタテインメント (2015-12-02)
売り上げランキング: 127